石垣島

◎石垣島、国立公園に編入・北半球最大のアオサンゴ群 

　環境省は7日、貴重なサンゴ礁がある沖縄県石垣島の白保海域などを西表国立公園に編入する方針を決めた。また丹後天橋立大江山国定公園（京都府）を新たに指定する。6月の中央環境審議会の答申を経て、7月にも正式決定する。

　西表国立公園の面積は従来の約1.5倍に拡大。1964年、神奈川、山梨、静岡の3県にまたがる富士箱根伊豆国立公園に伊豆諸島（東京都）が加わって以来の大規模な編入。国定公園の新指定は、90年の暑寒別天売焼尻国定公園（北海道）以来17年ぶり。

　石垣島は西表島をはじめとする八重山諸島の玄関口。白保海域などのアオサンゴの大群落は北半球最大規模といわれる。特に群落が良好に保たれている893ヘクタールの海域は人工物の設置や魚類などの採取を厳しく制限する海中公園地区に指定する。白保海域は、海上埋め立て案が浮上した新石垣空港建設問題で保護の声が高まった。96年、当時の環境庁長官が国立公園に編入する方針を表明。2000年、島の東部丘陵地への建設決定を受け、編入に向けて地元関係者との調整が進んだ。

（『NIKKKEI NET』より）
　
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