キューピー

◎ご当地キューピー人形、８５０種の大家族に
  北海道のエゾシカ、大阪のたこ焼きなどご当地人形として大変身を遂げたキューピー　誰もが知っているキューピーが、エゾシカ（北海道）、たこ焼き（大阪）、ゴーヤ（沖縄）といった、４７都道府県ごとの名物をデザインに取り入れ、「ご当地人形」として大変身を遂げ、人気を博している。

　大阪の企画会社が製作、地域限定で発売したところ、売れ行き好調で、今や８５０種の大家族に膨らんだ。

　「カワイイー」。大阪・ミナミにある土産物店。「たこ焼ききゅーぴー」と名づけられた３センチ大の人形を見て少女が声を上げた。たこ焼きを身にまとい、ハイハイしている形。この店は約１０００種のキャラクターグッズを扱うが、キューピーの売り上げはトップクラス。月に１０００個以上売れることもあるという。

　販売元は、ファンシーグッズを手がける「オンリーワン」（大阪市北区）。２００２年末、東京営業所の上谷一郎さん（４９）が偶然、手に取ったキューピーから、「これだ」とひらめいた。翌年、横浜の中華街を織り込んだデザインの第１号を発売。少しずつ取扱店が広がった。

　値段は１個４７０円程度。ハイハイ型と直立型があり、着ぐるみ姿で顔しか見えない人形もあるが、これがまた、うけている。

　同社の年商は０５年２月期の２億２０００万円に対し今年同期は１３億円と急増、４人だった社員も１３人に増えた。営業部長の大西智也さん（３２）は「地域限定がコレクターの心に火をつけたのでしょうか」と話している。

（2007年5月2日13時30分  読売新聞）

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