静岡はB級グルメの宝庫

まず、もつカレー、をご存知だろうか。

　「清水市周辺で戦後からある食べ物なんですけどね。カレーもつ、とも言い、同じものです。つまり、ご飯のおかずというより、もつ煮込み自体をお父さんが酒の肴にするようなもの。
B-1グランプリにも出ているんですが…」
(商工会関係者談)

　清水市では、もつと言ったらカレーもつが出てくるらしいので、世界は広い。　「商品として以前から缶詰はあったんです。近年様々な店が商品開発に余念がないみたいですね」
(フードライター)

　次に、いわゆる紙・パルプの工場が立ち並び、私鉄ローカル線が走ることでも人気の富士市吉原が、TVチャンピオンとタッグを組んで開発したご当地グルメが、『つけナポリタン』だ。

　これは、つけ麺のイタリアン版。個人的に飲み屋街の印象が強かった現地吉原も、多くのB級グルメの例に漏れず現在では、居酒屋から喫茶～レストランまで公式にざっと30軒の店がその味にしのぎを削っている。
　つけナポリタン…ルールはつけ汁がトマトベースであること。それに、鶏がらやブイヨンといったWスープにすること。

　新鮮な野菜類やフランク・ベーコンなどオーソドックスな具のつけ汁を売りにしている店もあれば、豚の角煮や牛すじの入っている店もある。

　いっぽう麺も、プレーン～味のついたパスタ(ナポリタンそのもののこともある。)、さらには富士宮焼きそばの麺を使用している店もあり、まさに百花繚乱。
 

　静岡グルメ、まだまだある。


B級グルメは全国的に広がりつつある。
地域で生産された様々な生産物をその地域で
消費することは全てにおいてメリットがある。
B級グルメを目当てに、観光客が増加する。
有名な観光地は別として、小都市では観光客
は少ない。地域が元気になることが日本が
元気になることにつながる。